滝不動駅から二和向台にむけてぶらぶら10分ほど歩き船橋市立二和小学校前を通ると、道路にはこんもりと背丈程度の土手が続いていました。案内看板には”野馬土手”として紹介されています。江戸時代の下総の台地には広大な幕府の”馬牧”が置かれており(牧とは牛馬などを放し飼いにする土地の事です)二和地域がある船橋の中央台地は「下野牧」と呼ばれる”馬牧”があったそうです。”野馬土手”は牧から馬が逃げださない様につくられたものでした。田園風景・農村風景は近代以前の日本の心象風景として多くの日本人の心にきざまれていますが、この地の江戸時代の風景は巨大な”馬牧”であり、日本の中でも数少ない珍しい景観をつくりあげていたのだろうと想像しながら、ぶらぶらっとしました。(鈴木晋)
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